薬膳は勉強しすぎてはいけません

中国人の語学上達スピードは非常に速い。これには何度も驚きました。中国人は日本語を1年ほど勉強するだけで日常会話くらいは成立するレベルになります。

中国人が頭が良くて日本人がバカというわけではありません。日本人は勉強をし過ぎるからなかなか外国語を使えるようにならないのです。

文法の細かい知識を詰め込むと文法的に正しいかどうかが気になって、反って実際のコミュニケーションをストップさせてしまうのです。

簡単な語順と単語をおぼえたらすぐに使うのが上達のコツ。つまり勉強と実践のバランスが重要なのです。

薬膳理論には終わりがない

薬膳も語学と同じです。英語の文法と同じように薬膳理論も奥が深く、極めようとすると勉強はいつまでたっても終わりません。

英語学者になるなら英文法の勉強が必要ですが、英語でコミュニケーションしたいなら文法なんてそこそこの知識があれば十分です。

薬膳も同じです。実際に必要な知識はそれほど多くはありません。あまりにも知識が増えると考えるべきことが増えすぎて、反って知識を生かすことができなくなります。

基本がわかったらすぐに実践してみることが重要なのです。

薬膳について全く知識がない人は、以下の動画を参考にして下さい。動画を視聴するだけでも基本的な薬膳を始めることができるようになります。

初心者レベルの知識が一番重要

ここからちょっと難しい話になります。

何を勉強するときでも言えることですが、簡単なレベルからだんだんレベルを上げて行く順番が大切です。

例えば薬膳的な実践を考えると陰陽理論と五行説では難易度が違いすぎます。陰陽理論は八綱弁証(はっこうべんしょう)を理解するために必要な基本知識ですが、 五行説は臓腑弁証(ぞうふべんしょう)に必要な知識なので、薬膳に生かすにはレベルが高すぎます。

実際に薬膳を作ればこのレベルの違いは明らかなハズですが、薬膳の学習が「お勉強」になってしまうと難易度に関係なく同時に勉強することになります。

陰陽理論と五行説を同時に勉強するスタイルは、中国の漢方専門大学のカリキュラムと同じです。医師を養成する機関ではそれでもよいのですが、 薬膳を実践しながら楽しみたいと考えている人向けのカリキュラムとは言えません。

初心者は陰陽理論と寒熱弁証だけを勉強して実践するのが薬膳上達の早道です。 初心者レベルをクリアしたら気血津液弁証(きけつしんえきべんしょう)に進むとよいでしょう。 臓腑弁証まで勉強するのは明らかに勉強しすぎです。五行説や臓腑弁証はかなりの上級者が趣味的に勉強するレベルの内容です。

新カリキュラム

多くのインストラクターは自分が習ったとおりに教えるのがふつうですから、通常は陰陽理論と五行説を同時に教えるスタイルから抜け出せないでしょう。

しかしこのスタイルは薬膳を「お勉強」化してしまう可能性が高い指導方法です。

TCMediCo は徐々に難易度が上がるように薬膳理論を再構成したテキストを電子書籍化しています。新しいカリキュラムに興味があるかたは参考にしてください。 またこれから薬膳を勉強してみたいという方はLev.9だけ読めば基本的なことは全てわかるのでご利用ください。

繰り返しになりますが、くれぐれも勉強のし過ぎにはご注意下さい。

薬膳のススメ

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ご自身で薬膳を作るときに本を見ながら食材の性質を調べなくてもスマホから手軽に検索できますよ。

薬膳は食べても作っても楽しいものです。ご自身のサーマコンディション分析と一緒に ご利用いただけば明日からでもご自宅で薬膳ライフを始められます!

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ふだんから体のサインに気をつけて「ここぞ!」というときにはカゼ薬膳でケアしましょう!

「寒」ってなに? ◎

寒は体が冷えている状態を表す言葉です。薬膳理論的には体温が平熱よりも高くても「体が冷えている」と判断することもあります。

雑穀ならコーリャンも忘れずに

コーリャンは薬膳的に「使える」穀物です。

「陽」ってなに? ◎

陽のいちばん基本的な働きは「からだを温める」作用です。陽が増えると熱がたまります。陽が減ると体は冷えます。

「熱」ってなに? ◎

熱は体に余計な熱がある状態を表す言葉です。とても紛らわしいのですが薬膳理論の「熱」は体温とは関係がありません。

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